研修案内

初期研修

初期研修

筑波大学附属病院では初期研修医を募集しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
筑波大学臨床教育センター tab

後期研修

当科では、形成外科専門医を目指すやる気ある研修医を、募集しています。
筑波大学形成外科研修プログラムに沿い、4~5年後の専門医取得に向けて、経験豊富な指導医がバックアップいたします。
プログラムの詳細はこちら

後期研修

研修の一例

1年目 筑波大学附属病院
2年目 水戸済生会総合病院
3年目 いわき市医療センター
4年目 茨城県立中央病院→専門医取得

研修施設
専門研修基幹施設
  • 筑波大学附属病院 tab
    一般形成外科疾患を幅広く学べます。特にマイクロサージャリーを用いた再建(頭頸部、乳房、四肢、体幹)、先天異常(顔面、四肢、体幹)、難治性潰瘍などの割合が高いです。
    高度救命救急センターであり、四肢切断、熱傷、複合外傷も多く経験できます。
専門研修施設(連携施設)
  • 水戸済生会総合病院 tab
    一般形成外科疾患を幅広く学べます。また救命救急センターであり、顔面、四肢外傷症例が多く、研修病院の中では先天異常の割合が多いという特徴があります。
  • いわき市医療センター tab
    一般形成外科疾患を幅広く学べます。また福島県の4つの救命救急センター病院の1つであり、切断指を含む四肢外傷や顔面外傷、熱傷が多いという特徴があります。
  • 茨城県立中央病院 tab
    一般形成外科を幅広く学べます。外傷、皮膚腫瘍のほか、再建(乳房、頭頸部)症例を多く経験できます。
  • 水戸医療センターtab
    一般形成外科疾患を幅広く学べます。特に全身熱傷、四肢外傷など、形成外科救急疾患を多く経験できます。また、頭頸部・乳房再建などの症例も豊富です。
  • 新東京病院tab
    切断指の症例数は日本1、2を争う施設です。また下肢難治性潰瘍、胸骨骨髄炎患者も多く、外傷、創傷治癒を学べる施設です。基幹施設として連携しています。
  • 東京医科歯科大学附属病院tab
    一般形成外科疾患を幅広く学べます。乳房再建、頭頸部再建を多く経験できます。基幹施設として連携しています。
  • 筑波学園病院tab
    一般形成外科を幅広く学べます。症例数も豊富で、多くの手技を経験できます。
専門研修施設(連携候補施設)

後期研修終了後

後期研修01

後期研修終了後は形成外科専門医を取得します。関連病院で医長や委員として、大学病院でフェローとして勤務しながら、サブスペシャリティ専門医を取得し形成外科指導医を目指します。また、後期研修中、研修後に関わらず、大学院への進学、海外留学などで見識を広げることも可能です。
このように自己研鑽に努めることを推奨していますが、ライフワークバランスも重要視しています。様々な個人や家庭の事情も鑑みて、適切な働き方を相談・提案させていただきます。

後期研修02

関連病院

関連病院で医長、医員として活躍することが可能です。

これまでの例
  • 各研修病院
  • 筑波学園病院
  • 霞ヶ浦医療センター
  • 守谷第一病院
  • 常陸大宮済生会病院
  • 癌研有明病院
  • 三井記念病院
  • 茨城県西南医療センター
  • 水戸日本赤十字病院
  • 水戸済生会総合病院
  • 水戸協同病院
  • 茨城県西部メディカルセンター
  • 呉共済病院
玉田崇和先生(茨城県立中央病院形成外科部長)からのメッセージ

当院は笠間市にある地域基幹病院です。形成外科は、私と卒後4~6年目の後期研修の若手医師(通常任期1年)の2人体制。診療科として独立していますが、日常診療は皮膚科の先生方4人と協力し、皮膚科形成外科として活動しています。
地域がんセンターとしての機能を有しており、皮膚癌、軟部悪性腫瘍の切除および再建はもちろん、耳鼻科、歯科口腔外科の頭頚部癌切除後の再建、乳房再建など、他科と協力してがん診療に従事しています。
また、地域の中核をなす透析センターがあるためブラッドアクセス手術が多く、その大部分を形成外科で担当しています。主な術式は内シャント手術で、当科では顕微鏡下に血管吻合を行っております。日常的にマイクロサージャリーに携わることで、若手医師の技術は見違えるほど向上します。

筑波大学形成外科の関連病院は、そのほとんどが田舎に在り、どこの施設であっても「よろずや」であることが求められ、幅広い分野の手術を経験できることが魅力であると私は思っています。とはいえ、それぞれの施設に特色はありますし、先輩医師の専門性も異なります。だからこそ、多くの施設で研修することは、異動のストレスを上回る意味を持ちます。
研修先での心構えですが、早々と自分のスタイルを決めて固執するのではなく、出会う多くの先輩の手技を全てコピーする気概で臨んでいただきたいと思っています。その意識が外科医としての引き出しを増やし、様々なピンチを切り抜ける懐の深さを生みます。
後期研修医にとって専門医取得は大きな目標であることに違いないですが、そこがゴールではなく、長く続く形成外科道の門をくぐっただけに過ぎません。それでも、専門医になると、社会からは1人前の形成外科医として扱われます。先輩のいない環境で、自分の責任において執刀する日が遠からず訪れるのです。その時、それまでに出会った先輩たちから「伝承された」「盗んだ」技術や戦略が、きっとあなたを助けてくれるはずです。

サブスペシャリティ専門医

形成外科専門医を取得後、興味ある分野のサブスペシャリティ専門医(形成外科領域指導医)取得を推奨しています。

形成外科サブスペシャリティ専門医(形成外科領域指導医)
  • 日本形成外科学会皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
  • 再建マイクロサージャリー分野指導医
  • 日本手外科学会専門医(手外科分野指導医)
  • 日本創傷外科学会専門医(創傷外科分野指導医)
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会専門医(頭蓋顎顔面外科分野指導医)
  • 日本熱傷学会専門医(熱傷分野指導医)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)(美容外科分野指導医)
大学院

希望者には大学院進学も推奨しています。4年間の大学院で、自分の好きなテーマに沿って基礎研究・臨床研究を行うことができます。研究により、臨床診療を行う上での引き出しを増やし、知識に厚みが生まれます。
そして、実験手技を身につければその後に臨床医として活躍しながら研究を続けることも可能です。

近年の大学院進学例
  • 8年目から大学院に進学、学内での基礎研究を経て、産業技術総合研究所で研究指導を受けて基礎研究を行い、論文作成。学位とともに専門医もこの間に取得。
  • 3年目から社会人大学院に進学、附属病院での臨床研修と並行して基礎的実験手技を習得し、1年間のリサーチイヤーに基礎研究を遂行し論文を作成、学位を取得。
  • 5年目から社会人大学院に進学、初めの2年間は関連病院での臨床研修と並行しながら、臨床研究プロトールを作成、倫理委員会の審査を経て臨床研究を遂行、論文を作成。後半2年間は、リサーチイヤーとして基礎研究を予定。
渋谷陽一郎先生(2016年大学院卒業)からのメッセージ

「当学大学院では、一般の大学院、社会人大学院の両制度があります。いずれも 4年制で、単位取得後、研究結果を英文論文にまとめて審査を受け、学位を取得できます。早期終了も可能です。後者では、臨床をしながら上記をこなし、最低1年間 research year で集中的に実験等を行います。研究テーマは自分で設定もできますし、継続的テーマの提供も可能です。つくば市には約300の国立や企業の研究所があり、様々な研究分野のシーズがあります。臨床的ニーズとマッチすると、質の高い共同研究を行うことができる環境が整っています。

渋谷陽一郎先生(2016年大学院卒業)からのメッセージ

私の例では、産業技術総合研究所旧幹細胞センターにテーマを持ち込んで研究指導を受け、学位を取得しました。大学院では研究業績を積むだけでなく、研究を通じてデータ処理に慣れ、分子生物学的側面にも親しみ疾患や治癒過程の視野を広く持てるようになり、周辺知識を得てものの見方も広くなるなど、修了後の臨床に活きる有用な経験が得られます。」

留学

数週間~数か月の短期留学、1~2年の長期留学に関しては、希望者には大いに推奨しています。
国内他施設への短期留学、長期留学も可能です。

留学実績
  • University of Kentucky, Division of Plastic Surgery(アメリカ)
  • Chang Gung Memorial Hospital(台湾)
  • Gent University Department of Plastic Surgery(ベルギー)
  • Mayo Clinic, Department of Plastic and Reconstructive Surgery(アメリカ)
  • European institute of Oncology(イタリア)
  • MD Anderson Cancer Center(アメリカ)
  • Kleinert Hand Care Center(アメリカ)
  • University of California, Los Angeles, Division of Plastic and Reconstructive Surgery(アメリカ)
  • 防衛医科大学校形成外科
  • 岡山大学形成外科
  • がん研有明病院形成外科
  • 蘇春堂形成外科
  • 産業技術総合研究所幹細胞工学研究センター
川井啓太先生(2016年10月~11月に留学)からのメッセージ

「台湾にあるChang Gung Memorial Hospitalに2か月間の短期留学に行ってきました。ここはマイクロサージャリーを用いた再建手術の症例が多い病院で、数多くの症例を経験することができました。また、世界中から集まる高いモチベーションを持った海外の医師と交流することで、世界における日本の存在を意識し、自分ももっと向上、飛躍したいと、多いに刺激を受けました。 筑波大学附属病院の事業である若手医師等海外派遣事業という経済的に海外留学をサポートする制度があります。当科では毎年この制度を利用して数名の医局員がベルギー、アメリカ、イタリアなどのさまざまな施設に留学した実績があります。是非機会があれば行くことをおすすめします。」

川井啓太先生(2016年10月~11月に留学)からのメッセージ

女性医師

近年、形成外科専門医を目指す女性医師が増えています。 筑波大学では出産育児にかかわる女性医師をサポートする「女性医師キャリアアップシステム tab」があります。
また学内に「ゆりのき保育所 tab」を併設しており子育て医師をサポートします。

初期研修

相原有希子先生(講師兼2児の母)からのメッセージ

「医師としての仕事も育児や家のことも人並み以上にこなしちゃうスーパーウーマンは決して少数派ではありません。私もそれに近づけるよういろいろ工夫しています。
筑波大学では女性医師の支援に力を入れています。成育支援室という部門があり、大学病院内はもちろん茨城県内の研修病院でも育児をしながらの女性医師が働きやすい環境をつくっていくために日々活動してくれています。時代の流れをくんで、新しい事にも敬遠されることなく対応してくれます。 ですので、やる気があれば可能性は無限大です。当医局の先生方も理解ある優しい方々です。妊娠中育児中の女性医師の仕事もできる限り応援していきますので、妊娠出産を考えている人も一緒に頑張っていきましょう!」

見学・お問い合わせ

見学を希望する研修医・学生は随時受け付けております。
見学希望の方は筑波大学附属病院臨床教育センター tabから申し込みをお願いいたします。
その他ご不明な点はこちらへメールか電話でご連絡ください。
医局秘書:tkeisei@md.tsukuba.ac.jp
医局長:kaoru-ssk@md.tsukuba.ac.jp
TEL・FAX:029-853-3122

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